施術の難しさ

さて、ミッションは決まったものの、男性にどんなエステテイツクを施したらいいのか考え込んでしまいました。日本初の男のエステですから、お手本はありません。男性といっても基本的には女性と同じ「人間」なのですから、女性と同じ施術から始めました。しかし、男性ならではの施術の難しさがありました。男性にボデイクリームでマッサージをすると、足の毛を引っ張ってしまい、お客様に痛がられてしまいました。また、コツトンで顔のクリームを拭き取ると、綿が髭にまとわり付いて取れなくなってしまうこともありました。

 

また、男性はお腹の揉み出しでは涙を流し、電気は怖がります。女性と比べると体がやわであるとつくづく思い知ることになりました。このような施術の経験や反省を踏まえて、男性に合わせた技術や商品、機器の改良、開発を今でも続けています。特に、痩身や美顔の指導において、男性と女性の指導方法には大きな違いがあります。男性は論理的に納得すれば、指導も上手くいくということも分かりました。男性にはグラフを使って説明し、日標を設定すると、そのままに実行するので、痩身の結果を出すのは、女性と比べて驚くほど簡単でした。紹介が多い男性のお客様また、男性と女性の違いの一つとして、男性は紹介が多いこともあります。一店舗目のオープン当時、ダンディハウスの近くに大阪大学医学部附属病院があり、そこのお医者様達が同時期に15人も通っていらした時期がありました。ドクター達は「ここに通うようになってから体調が良くなった」などと喜んで下さり、体のことや新しい論文のことなど、たくさんのアドバイスをして下さいましたまた、当時有名だったディスコ「マハラジャ」のマネージャーがダンディハウスで25聴も痩せたのを見て、30人程のお客様がみえたりしたこともありました。